背景:
Heroku 花札の創作
Heroku には全世界から様々な人々が集まった多様なチームがあります。私たちのコアブランドは、明晰・調和・技巧の実例となっています。この価値観を讃えて、私たちはトランプを作成しました。このプロジェクトを再訪する時期になり、トランプのデザインを新しくすることも考えましたが、似通り過ぎているように、昔の話を蒸し返しているように感じてしまいました。これは少し納得できません。何か新しいことをやりたかったのです。
私たちは、様々なカードゲームの例を見ることから、探訪を始めました。 私たちのチームメンバーのひとりが、花札について教えてくれたのです。 豪華で楽しい日本のカードゲームで、12 種類の札が 1 年 12 ヶ月折々の花を表わしています。Heroku のユニークな美的デザインを取り入れるのに、これよりもふさわしいものは無いと思ったのです。
私たちが誇りを持つことのできる絵柄を創作しながら、花札の文化と伝統に反しないようすべてについて細心の注意を払いました。
これがその物語です。
デザインのプロセス
コンセプト
花札は、何百年も前に考案されたもので、特徴的なスタイルも持っています。それぞれの札には特別な意味があり、1 年のそれぞれの月を象徴しています。Heroku にも独特なスタイルがあり、私たちはそれを誇りに思っています。ここに今回の課題があります: 花札に熟練した人にも分かりやすい札を Heroku によるものだと感じてもらえるようにするにはどうすればよいのか?
私たちは、目が回るほど様々なスタイルの、遊び心に満ちた様々な花札からインスピレーションを得ました。マリオブラザーズの世界の象徴的なキャラクターたちから Kickstarter でプロジェクトになった独自の特注の花札まで、このようなコミュニティの花札に対する創造性と情熱にほれ込みました。私たちにとって重要なものは何だろうか—私たちの線、色、そして、イースターエッグです!
私たちは、Heroku の全ての線画が用いる等角グリッドから始め、既存の視覚アイコンや花札の絵柄の要素を配置して、原案を新しいスタイルに翻案していきました。
次の段階: パッケージと説明書
私たちは、札のデザインはパッケージ全部のほんの一部分に過ぎないことを知っています。札のデザインと同じだけの努力と注意を、完成品のすべての部分—化粧箱、説明書、そして物理的な札そのもの—にも注ぎました。日本語のタイポグラフィを適切に用いていることを確認し、こいこい (様々ある花札遊びのうち最も人気のあるもののひとつ) の解説ややり方をどうするか考え、私たちは手一杯の状況でした。
私たちは、説明書を何度も書き直し、理解をしてそれに添って遊ぶことができるか試してみました。チームでワークショップを開いて、花札やその遊びについて話し、そして、説明書を書き直しました。本物のやり方で花札を印刷してくれる業者をみつけるのには、これよりももっと長い時間がかかりました。
これは、本当に好きでやっていた仕事でした。私たちが誇りに思えるものを創作するために、何度もなんども、うまく行かない部分を捨てうまく行く部分を取っておく作業を繰り返しました。
私たちは、札が正しいスタイルになるように、特別な日本語フォントを確保する必要がありました。的確なフォントをみつけるのにこれほど時間がかかると誰が想像したでしょうか?
そして完成品
花札の美しさや、こいこいは私たちの手柄ではありませんが、私たちはできばえに感激しています。
私たち皆が結集しました
私たちの多くが、花札を遊んだことがないまま、この旅路に踏み出しました。何年も遊ばずに過ごしてきた人は、この過程で素晴しい思い出をおもいだしていました。いずれにしても、花札はチームの全ての人にとってまさに、誇り、喜び、そして、熱戦をもたらすものでした。
皆さんも、この花札を通して、花札のユニークな遊び、特徴的なスタイル、そして、豊富な歴史に興味を持ってもらえるとうれしいです。壁紙のダウンロードでも花札をお楽しみください。
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