Dyno: Heroku プラットフォームの中核
アプリ開発者が生産性を高めるための秘訣は、ソフトウェアの抽象化により開発を簡素化することです。アプリの実行に関してはコンテナ化による抽象化が有効であり、Heroku ではアプリをデプロイするだけでそのコードと依存関係ファイルがパッケージとしてコンテナに格納されるので、ハードウェアや仮想マシンの管理が不要になるというメリットがあります。コンテナとは、コンピューティングリソース、メモリ、OS、一時的なファイルシステムを備えた軽量の独立した環境です。通常は複数個が同じホストで実行されますが、それぞれのコンテナは相互に完全に隔離された状態になっています。
Heroku プラットフォームはコンテナを使用してあらゆる Heroku アプリの実行やスケールを行います。Heroku で使用されるコンテナは「dyno」と呼ばれます。Dyno はユーザーが指定したコマンドにもとづいてコードを実行するように設計された Linux コンテナであり、それぞれが相互に隔離された状態で仮想化されています。アプリで利用できる dyno の数には制限がないため、リソースの必要量に応じてスケールすることができます。Heroku のコンテナ管理機能を使用すると、アプリに必要な dyno の数、サイズ、dyno のタイプをいつでも簡単に変更できます。
Dyno はごくシンプルなものからきわめて高度なものに至るまで、あらゆる Heroku アプリの実行に必要となる要素です。Dyno にアプリをデプロイして Heroku の dyno 管理機能を利用すれば、柔軟性とスケーラビリティに優れたアプリを簡単に開発、実行できるほか、インフラの管理が不要になるため、高品質なアプリの開発と運用に専念することが可能になります。
Dyno Types
Eco$5/月 均一料金アプリ間で共有する 1000 稼動時間 |
Basic$7/dyno/月 |
Standard$25–$50/dyno/月ネットワーク隔離された Private Space や高コンプライアンスの Shield Space もご利用いただけます。
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Performance$250–$1500/dyno/月ネットワーク隔離された Private Space や高コンプライアンスの Shield Spaceもご利用いただけます。
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おすすめの用途 | アイディアの実験や断続的に利用されるアプリの運用に。 | 小規模なプロジェクトや PoC にぴったりです。 | 一段高い可視性、パフォーマンス、可用性で本番アプリケーションをサポートします。 | 大規模な高トラフィックのアプリケーションのために、ここぞという場面で優れたパフォーマンスを発揮します。 |
RAM | 512MB | 512MB | 512MB–1GB | 2.5GB–126GB |
価格設定 | $0 | $7/dyno/月 | $25–$50/dyno/月 | $250–$1500/dyno/月 |
Git によるデプロイ | ||||
自動的なOSパッチの適用 | ||||
統合されたログ | ||||
プロセスタイプ数 | 2 | 10 | 無制限 | 無制限 |
常時稼動 | 30 分間アクセスがなかった場合はスリープ、それ以外の場合は当該月の Eco dyno 時間が残っている限り常時稼動 | |||
カスタムドメイン | ||||
カスタムドメインでの無料 SSL | ||||
カスタムドメインでの Automated Certificate Management | ||||
水平スケール | ||||
Preboot | ||||
アプリケーションのメトリクス | 過去 24 時間、分解能 10 分 |
過去 2 時間、分解能 1 分 過去 24 時間、分解能 10 分 過去 3 日間、分解能 1 時間 過去 7 日間、分解能 2 時間 |
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Language runtime metrics | ||||
しきい値によるアラート | ||||
オートスケール | ||||
専有 | No | No | No | Yes |
Dyno の組み合わせ | 他のタイプの dyno と組み合せ不可 | 他のタイプの dyno と組み合せ不可 | Performance dyno と組み合わせ可能 | Standard dyno と組み合わせ可能 |