セルフリーの本間さんによるHerokuとボクココの話

Hosted by 永野 智 and Masami Suzuki, with guest 本間 皇成.

このエピソードは、Heroku in the Wild、がテーマとなります。ゲストとして、合同会社セルフリーのCTOであり、エンジニア向けブログ「ボクココ」のブロガーである、本間 皇成さん (ほんまきみなり)をゲストに迎えてお送りいたします。


ショー・ノート

  • Heroku 歴
  • 現在の Heroku 利用状況
  • Heroku の良さ
  • PaaS か IaaS か
  • 今後の Heroku Community

トランスクリプト

永野: それではHerokuのCode[ish]JPを始めたいと思います。本日第一回のゲストは、合同会社セルフリーのCTOであります、本間皇成さんにお越しいただきました。ようこそ。

本間: よろしくお願いします。

永野: 本間さんは合同会社セルフリーで、CTOという役職をされているんですけれども、そのほかの活動という形ではTwitterですとか、それからエンジニアリング向けのブログの「ボクココ」ですとか、技術者向けにいろいろな情報を発信されてるっていうことですけれども、まず初めに自己紹介よろしくお願いいたします.

本間: はいわたくし、改めまして、合同会社セルフリーの本間と申します。弊社セルフリーでは、SaaSをメインで運営してまして、ブラウザ電話システムのコールコネクトというサービスと、ライブ配信システムのWellcastという2つを運営しています。こちら後ほど詳しくはお話ししたい思うんですけど、それぞれもちろんHerokuで動いておりまして、でそのHerokuのおかげで順調にサービス成長してきているといったところでございます。エンジニアとしてはですね、私自身は、サービスの開発自体が好きでして、その自分の作ったサービスをいろんな方に使ってもらうことで喜びを感じます。日ごろから情報収集とか技術のブログとか、そういったものを書かしてもらっています。あとはそのHerokuへの感謝といいますかね、Herokuのコミュニティの運営を積極的に関わらせてもらってます。コミュニティに来られた方は一度か二度お会いしたことあると思うんですけれども、日頃コニュニティの方でもお世話になっています。簡単な自己紹介でした。

永野: Herokuチームの方も自己紹介しておきます。私はですねSalesforceでHerokuを担当しています永野智と申します。本日はですね、Herokuチームからもう一人来ていますのでお願いします。

鈴木: HerokuのSEやってます鈴木昌己と申します。よろしくお願いします。

永野: 本間さんがHerokuと出会ったのはいつ頃ですか。

本間: これがですねだいぶ昔で、実は大学生のころからHeroku使ってるので、もう10年ぐらいですかね。そのときはRailsがVersion 2とかだったと、今は6が出ようとしているくらいですけど、その頃からHerokuを使わせてもらってます。

永野: どうやって知ったんですか。

本間: その時からですね、結構もう、Ruby on Rails、僕はRuby on Railsよく使うんですけど、そこでアプリケーションデプロイするなら、Herokuというものがあるらしいとその時から結構賑わっていて、実際いろいろ噂を聞きつけて、git push heroku masterをしたら、「あ、確かに公開された」という最初の感動ですよね。その喜びは今でもよく覚えています。

永野: 実際Ruby界隈では、Herokuが出てきたときの衝撃ってのは凄かったですか。

本間: そうですね、今はいろんな技術書でRuby出てますけど、まず Ruby on Railsでアプリケーション作ったら、Herokuで公開してみましょう、まずその流れですね。それである程度やったら、もし必要なら自前でAWSやりましょうという話になって来るんですけど。まず最初の体験としてはHerokuでデプロイしましょうということが、一般的な感じですね。

永野: あの頃は、データベースのプランとか変な名前でしたよね。

本間: はい、そうですね。昔の名前とか、よくそんなのつけられるなみたいな。

永野: 「IKA」とか。

本間: そのころから、日本ぽいというか、親近感ありましたね。

永野: はいそうですね。創業者の3人は、やっぱりMatz、Rubyのコーダーってことで、日本に尊敬してるみたいな。僕はその頃のことは全く知りませんが。実際に、セルフリーのコールコネクトサービスを始める時に、Herokuがよかったというか、他の選択肢はなかったですか。

本間: もちろんそんなことはなくてですね、私自身その大学とか学生終わったあとは一旦大きめの会社に就職しまして、そこでやっぱりインフラストラクチャーですとか、そこらの基本を学んだんですね。そのあと、自分でサービス作ろうってなった時に、じゃどうするってなって。みんなやっぱり考えるんですよね。何使おうかって。Herokuなのか、自前のAWSなのかGCPなのか。私自身思ったのは、もちろん自前でやることもできましたけど、その時にはHerokuって結構本番環境にも大分、当時のイメージは趣味で開発して、最初のところで楽しむぐらい。私が最近にあらためてHerokuを調べだすと、より大規模な、安心して使えるっていうところになってきているところを感じていて。まずはHerokuでやってみて、どうしても無理だったら、自前でAWSでも今後考えていいのかなっていう感じで、試しにHerokuを最初にやってみたとなりました。

永野: エンジニアチームは自分1人でやっていこうという方針はあったんですか。

本間: 最初は特になくて、今後増えたらいいかなぐらいに思ってたんですけど、実際Herokuを使ってみて、デプロイして、サービス運営していくと、全然エンジニア必要ないんですよね。インフラ周りの世話する必要がないので。私自身もそのフロントエンド周りが一番メインの技術、強いところなので。今のところそこまで必要ないというのが正直なところです。

永野: だいたいどれくらいまでいけそうですか。現在400社。

本間: 社数でいうと400社ですね。それを実際1人のエンジニアだけやってるというと、かなり驚かれることが多いんですけれども。まぁ、実際これが後2倍増えても、負荷はDyno増やせば問題ないなと思ってて。そこはですね、サポートとかそういったところで必要なエンジニア追加ですよとなってくるのかなと思います。

永野: 今コールコネクトそれからWellcastですよね。そのライブ配信でHeroku使えるなというのはあったんですか。

本間: Wellcastに関しましては、コールコネクトで大分Herokuに対してより知識深めてたんで、これはWellcastといっしょに行けるなっていうところはありました。あまりそこに関してWellcastであえて他の使うとか、そういう選択はなかったです。

永野: ブラウザのコーデック対応とかいろいろあったんですか。

本間: そのコーデック周りが、凄い面倒臭いところがあって。でも最近凄い良いニュースがあって、ようやくですね、iOSがコーデックのVP8っていうんですけど、サポートしなかったのが去年ようやくサポートされて。iPhoneでもその配信が見られるようになりました。そこら辺のコーデックの問題も最近はちょっとずつ解決してきたなということがあります。

永野: Wellcastサービスは、企業ユーザー向けのサービスだと思いますが、どのくらいのユーザー規模ですか。

本間: こっちはまだまだ全然で、トライアルがまだ20社ぐらいです。実際に10社位が使い始めて、お金をいただいて使い始めてる。こちらもコツコツやっていきたいと思っています。

永野: セルフリーさんの企業方針、サービスの方針というのは、「凄く簡単に使える」みたいなところがあるのかなと思いますが、そこは意識してますか。

本間: そこは大分意識してますね。私たちも人数そこまで多くないので、機能の多さとか、そういったとこで勝負はしたくない。ホントにやりたいこと、例えばコールコネクトで電話開設したい、Wellcastとライブ配信したい、その目的を達成してくれるサービスってところを目指してます。それ以外のところは、連携という形で、Salesforce連携もありますし、いろんなCRM連携を提供する。より細かことやりたい場合は、そっち側でやってねと思ってます。

永野: 連携部分っていうのは、基本的にはユーザーさんにお願いする感じですか。

本間: 私たちのほうで、それぞれ連携選択肢があるので、それをワンクリックしてもらう。Salesforceだと、リードとか取引先責任者とかそれだけを取ってきますという、ちょっとした細かい設定はあるんですけど、それでもワンクリックで連携ができちゃう。そんな流れになってます。

永野: なるほど。そこにあまり、例えばSIの方がやりましょう、みたいなところはないんですね。基本的にはユーザーさんが連携したい場合、簡単にできると。Salesforce連携は増えてるんですか。

本間: そうですね最近は特にコールコネクトの方は。Salesforce連携の場合は、比較的大きな会社にはなるんですけど。ドンドン増えている状況ですはい。

永野: それは、例えば営業さんが電話をPC上で片っ端からかけますっていうことで、利用したりするんですか。

本間: そうですね、こちらから発信っていうところももちろんあります。もともとメインはカスタマーサポートの方であったんですけど、最近はインサイドセールスっていう文脈で、一度見て、来てくれたお客さんに対して積極的にこちらからすぐに電話をかけてフォローするっていう、そういう使い方もすごい流行っている感じはうけます。

永野: インテグレーションっていう意味だと、最近連携が結構簡単できたよっていう事例ありますか。Slack連携とかもあると思いますが。

本間: コールコネクト使うお客さんのほとんどが、連携前提ぐらいの感じなんですね。コールコネクトって、基本的に着信受けて、その着信受けた時にどうするって設定が簡単にできるのと、電話するってのと、保留とか、電話の基本的な部分のみになってるので、その後の例えばその電話は後で誰かさんフォローしてねとか、そういうのは、Slackとかで、タスクとして、その連携先の方でタスクで管理できるようにしてるんですよ。なので、コールコネクトは電話できるんですけど、その以外のビジネス用途で使う場合は、どうしても別のものを使った方がより便利になります。

永野: 現場の声を拾うということで、サポートタイムスとかやられてると思いますが、やっぱり今どういう状況がいいですよみたいな情報発信はすごく大事なのかなと思いますが。

本間: そうですね、そこはかなり私たちも頑張ってまして。お客さんでどうやって見つけんのってなった時に。サポートセンターで困った時に検索して、サポートタイムスみると、こんな記事があって右側のバナー見ると、電話とかその配信はできるとか、そういう経由で来てくれる方も多いです。最近、カスタマーサポートのコミュ二ティとか、多くなってて。カスタマーサポート勉強会開催されてて、そういった方々に対して私たちがその支援とか、今回コールコネクトがスポンサーで、やってくれてくれてますとか。カスタマーサポートされてる人に対してコールコネクトとかWellcastを知ってもらうために情報提供しているという感じになります。

永野: あの記事はクローラーで取ってきてるわけではないんですか。

本間: サポートタイムスですか。こちらは完全に僕らが書いてます。自分で学んだことをただひたすら書くと。三人しかいないですけど。ひたすら記事書いてます。

永野: ちょっとしたマッシュアップじゃないぞと。

本間: そうです、私たちが率先して、カスタマーサポートはこうとか、カスタマーサクセスとはこういうものだと、自分たちで情報発信していってます。

永野: 最近エバンジェリストというか、コールコネクトでドンドンマーケットに向かって発信していただくようなパートナーを作られてると思いますが、きっかけはなんだったんですか。

本間: きっかけはですね、コールコネクトを紹介したいっていう凄い熱心なユーザーさんが何人かいまして。私たちも何か貢献できないかなーって、今凄いSalesforceさんでムチャムチャやられてると思うんですけど、もう嬉しいことにコールコネクトでもっと広めていきたいって方が出てきてくれて。私たちとしてどんな支援ができるかところで、施策といいますか、最近初めてみてます。

永野: はいそうですね。SalesforceのTrailblazerという言い方でやりだして。もう2年以上経つのかな、Trailblazerの方達は。でもやっぱり驚きますよね。そのユーザーさんが、これほど製品とか会社を愛してくれて。その言葉を伝えていただく、そのパワーというか、説得力という、営業さんがしゃべってるのとは全然違いますよね。

本間: Salesforceさんは見本みたいですよね。凄い。Herokuほうでもそういう形で、僕がエヴァンジェリストみたいになれればいいなと思います。

永野: Herokuの良さを語ってくれる人がもっと増えると本当にいいですね。

鈴木: Herokuをこれから使おうと思っている人には、どういうところをまず気をつければいいですか。私も、もちろんHerokuを使っていただきたく日々活動してますけど、特にIaaSを利用してる方が、いきなり使うと、とまどうところもあると思っていて。不安要素を解決じゃないですけども取り除いていきたいと思ってます。

本間: そうですね、それに関していうと、Herokuじゃなくて、AWSとかGCPって、どうしてもメディアというか、そこで広まりやすい仕組みがあると思ってて。具体的にいうとAWS専門のメディアとかあって。検索するとすごい出てくるじゃないですか。選択肢がわからないとか、Herokuとかよく分かんないけどどれにしようという時、検索するとAWSとかGCPすごいたくさん出てくるんですよね。だから、これでいっか、って感じになっちゃう。特に初心者というか、インフラにそこまで拘りない方って、みんなが使ってそうだということでイメージが強いのかなと。Herokuって、本当に使うと、全然問題なく運営できちゃうんですよね。だからその記事ネタとして、わざわざ書くようなこともほとんどない。検索したら出てこないってことが問題としてあると思ってて。まぁ問題ないのいいことなんですけど。Qiitaとか見ても、Herokuに関してなかなか見ないし、そこでホットエントリとして、はてぶとかでテクノロジで出てきづらいとは思ってて。そこが、うまく初心者の方でも、Herokuを知る機会ができれば、本番環境でも使っていくんじゃないかなとは思うんです。

永野: お客さんで、Heroku大好きって方がいる反面、それ一方、全然分かんないというか理解が難しいっていう方もいらっしゃって、やっぱりそれは何ですか、AWSやIaaSだとわかりやすいって思ったりもするんですけど。IaaSとPaaSの違いって感じますか。

本間: そこはもうまさに感じますねえ。僕もIaaS経験はあるにせよ、そこに時間を割きたくないっていうところで、PaaSの魅力って感じていて。どうしても自分で自前IaaSを構築したいというこだわりがあるなら、そこを止める気はないんですけど。ほとんどの場合、そんなことないんじゃないかなとか僕は思うんですけどね。Webアプリケーションで使うんだったら、それだけに集中できるプラットホーム、PaaSっていう選択肢をもっといろんな人に知ってほしいなと思います。

永野: コンテナという概念というか、考え方みたいなことは皆さんご存じですけど、それで運用とかができるPaaSですよっていうところがハードルが急に上がっちゃうような。Herokuって特殊な名前とか、Dynoとかあるからかなと。

本間: 僕のイメージはむしろ逆で、Heroku使ってると、なんか技術に対して手を抜いてるとか思われそうだから、そういうイメージを持ってる人が多いそうな気がするんですよ。

永野: 技術者として、フルスタックエンジニアじゃないとダメみたいな。

本間: 自前でAWSで構築してますじゃないと、やっぱり会社としての技術のアピールになるから、そっちにしようみたいな。

鈴木: 難しいものをやってる方がえらいんじゃないかと。

本間: チャレンジしてますという、イメージを持たれているスタートアップ多いような気がします。

永野: 突き詰めていくと、知識があるよっていうふうに見せたいって感じですか。

本間: 知識、そのインフラエンジニアとか、それの採用を積極的にしていきたいってところなんだと思うんです。先日阿部さんもおっしゃってましたけど、今後、インフラエンジニアの立ち位置ってどんどん変わっていくんじゃないかと、凄い前からおっしゃっていて。前はLinuxとか全部自分で立ち上げて、それぞれのミドルウェアを管理しているそれがインフラエンジニアの仕事。だったのが、今後はHerokuのようなPaaSを使って、その管理をしている人。いうところになっていくんじゃないかと思ってます。

永野: いつそういう人たちがマジョリティになるかっていうところ狙ってるってところあります。やっぱり5年前とかは、なかなかHeroku Enterpriseって話なかったのが、今は結構企業さんが、利用して早い開発って話が出てきてますよね。

鈴木: あまりネガティブなことをいうつもりないけど、日本の技術者、特にインフラの技術者っていうのは、10年前はケーブル引いたり、コンソール画面開いて仕事してるってのが、Infrastructure as a Codeって言葉が出てきて、インフラですらコーディングしなくちゃいけない状況になってきて、それが普及すると、Herokuでやってることは、誰かが作ったインフラコードを運用するってことになるので、そうなると普及していくのかなと思ってます。

永野: そうですね、HashiCorpみたいな会社も出てきて、やってる人たちもいらっしゃるけど。どうですかね、インフラをコーディングしたり、それで保存するっていうことって、技術者として楽なことなんですか。

本間: そうですね、やっぱりローカル環境構築時も、毎回毎回Brewインストールしなくても、Dockerですぐ作れて、開発も本番環境とほぼ同じ環境で開発できるってそれだけで安心材料になるし。セットアップもすぐ終わるから、新しくきたエンジニアさんも開発にすぐ入れるっていうメリットとか。よく言われてる話かなと思います。

鈴木: あと絶対同じ環境になるということもありますね。必ず同じ環境ができる。人がやると、100台サーバー設定すると3台くらい違う環境になってしまうってこともありますからね。

永野: その自動化できているとか、人が変わっても同じものを構築できるってことは、特に日本のSIerさんとかを利用されている、いわゆる大企業さんにとってもメリットになるのかなと思うんですけどね。 鈴木: そういうメリットを、経営側が、手塩にかけたバーチャルマシンをメンテナンスするじゃなくて、ちゃんとコーディングされたインフラストラクチャをメンテナンスするっていうことが、将来的なコストを抑えられる、ってことが理解される必要があると思いますね。おっしゃる通りで、アプリのコード書くのと、インフラのコード書くのって、インフラコードは何も生み出してないってことで、ビジネスを走らせるということで、アプリのコードを書くってことにたくさん時間を割いてほしいと思いますね。

永野: 今後機能拡張っていうよりは、簡易性だとか、連携だとかということだと思いますが、今後のコールコネクトとWellcast、セルフリーのサービスをどういう方向に持っていきたいですか。

本間: これに関して言うと、まずコールコネクトとWellcast、実は同じ技術がコアとしてあって、それはWebRTCなんですね。HTML5ででてきた新しいコミュニケーションの、ご存じの方多いと思うんですけど、仕様になってて。そのアップデートには、常に最新を追従していく。今WebRTCって凄い進化が早くて、先程申し上げたとおり、iOS Safari対応だとか、最近実はスクリーンシェアも、今まではChrome拡張が必要だったんですけど、最近になってそれ必要なくなったりとか、そういうアップデートが結構あるんで、それをまず最優先で追従していくってのはありますね。そうすると音質とか画質とか上がるんですよ。これはいつまでたっても止まらない作業ということベースとしてあります。

本間: それ以外では機能拡張っていうところではなくって、根本の部分ですね。電話とか配信。そこをより便利にできる、かつあまり複雑にならない、ところのバランスを見ながら、お客さんの声を聞きながら、改善していきたいなというところになってます。

鈴木: 改善ということでお尋ねします。当然Herokuの1つのメリットとして、バージョンアップをやってくれるってありますが、そのへんで、どういったポリシーで、どのくらいの頻度でバージョンアップされてますか。

本間: そうですね、私たちの場合はわりと、ちょっと古めな気がするんですけれど、本番へのデプロイは、ちゃんとひととおり開発やって、全部テストもメンバー全員ちゃんとやってからデプロイというのがあります。最近の流行って、なんかもうGit Pushするたびに、最新本番ずっと反映され続けるみたいな、一日10回デプロイ本番してますみたいな。

永野: いわゆるCI/CDですね。

本間: そうですね。私たちは超高頻度の本番デプロイってやってなくて、あくまでステージング環境で、ステージング環境は一日何回もデプロイしてるんですけど、そこでひと通りやってから、本番へのデプロイは1週間か2週間に一度ぐらいですかね。それでも頻度高い方だと思いますが、そんな感じで運営してます。

永野: 今後チームで開発していくっていうことも視野にありますか。

本間: そうですね、そこも今後、エンジニア増えていけば、チームで。Heroku Pipelineで、git commitしたら、まずそっちで確認して、ステージングに反映して、そのあと本番みたいなそんなフローはぜひやりたいですね。

永野: 今だとPull Requestしても、自分でとるみたいになりますね。

本間: まさに、自分で書いたコードなんで、あまり活用できてないんですけれども。いろんなHerokuコミュニティで、Pipeline使って、こんな開発してますって聞くと、うちもぜひ使ってみたいんで、憧れはあります。

鈴木: Review Appsとかも、テストされてるっていう感じで、まだプロセスには組み込まれてないってことですか。

本間: そうですねまだ本格的にはやっていない状況で、ステージングと本番ぐらいのシンプルな構成です。

永野: 御社デザイナーさんもいらっしゃるので、ちょっと画面みたいって時はいいかもしれないですね。

本間: そうですね、今はローカルでサーバ立てさせて、CSSとかちょっとした細かい修正はやってもらって。Pull Request。マージしたら、僕がステージに上げるので、そこを改善しようと思えばできそうではあるんですけど、まだニーズは感じてないですね。

永野: 開発手法というか、最近はAWSさんが、三種の神器みたいな、CircleCIとかありますけど、こうするべきっていうのって、自分で作ってますか。

本間: そうですね、まずいろんなものを試してみたいってのはあるんで、そこでHeroku CIとかCircleCIも、まずやってみて自分に合いそうだったらいいかなってありますけど。如何せん、必要最低限の人数で今やってるので、ゆくゆくってぐらいな感じではありますね。

永野: Herokuに対して要望や、今後どうなって欲しいなってありますか。

本間: そうですね、一昔前まではやっぱりたくさんアクセスしたときに本当に大丈夫かっていう不安があったんですけれども、今となっては安心できるから、私としては、もっと規模が増えてもHerokuで使い続けられるよっていうことを、むしろいろんな人に知ってもらう機会を増やして欲しいなと。それこそが、以前Herokuのスタートアップのプログラムでたじゃないですか。それってどんなものでしたっけ。

永野: そうですね実はあれ日本から始まったわけではなくて、以前からそのUSの方でY Combinatorとか、500とかのアクセラレータープログラムに対して、クレジット発行するってのやってみたんですよ。ただいわゆる口コミでやってたっていうような感じだったので、僕も知ったの去年とかそのくらいだったんですよ。じゃ、それを日本のスタートアップの人たちにHeroku使って欲しいから、日本に広めたいんだけどといったら、来年だったら良いよと。で、年が明けて、じゃ準備段階に入りたいといったら、じゃぁやろうねっていうことになって、大体準備に3カ月ぐらいやって。アクセラレータープログラムに入っていただいているスタートアップ企業さんっていうそういう縛りはあるんですけど、5万ドルを12カ月まで使えますよ。という感じで提供させていただいてます。

本間: 正式名称はなんですか。

永野: Herokuスタートアッププログラムです。

本間: それ、本当に大事だな、凄いなあと思ってて、ほとんどのスタートアップって、起業すると、今までそういうのなかった時は、AWSのスタートアッププログラム使ってて、月何万ドル投資受けたら、無料で使えますというのがあって、みんなAWS使ってるのは、僕個人的にはですね、それが原因なんじゃないかって勝手に思ってて。やっぱりそうなるじゃないですか。Herokuはお金かかるけど、AWSなら無料ってことで。そんな判断になってる人が多いのかなと思ってて。これでついに、Herokuがスタートアップに対して、1年間無料でとなると、きっかけとして、Herokuでいいじゃんと、スタートアップがHeroku使うようになると期待してます。

永野: 日本では5月22日に発表させていただいたんですけど、やっぱり一番こだわったのはプライベートスペースが使えるようになるっていうのはやっぱり凄く大きいんじゃないかと。プライベートスペースご紹介すると、HerokuはAWS基盤の上で動いてるんですけど、AWSのVPCの技術で、東京リージョンのVPC内でHerokuを動かせるってことと、あとはセキュリティーですね。特にPostgresですとかに、企業向けの情報とか入ってる時、やっぱりどうしてもインターネットに野ざらしはいやだって方凄く多いですし、そういう場合にはHerokuのプライベートスペース使っていただくことによってアプリケーションからしかアクセスできないというものを作れるので。それもスタートアップで始めようって人たちも、必須で使って欲しいなっていうことが、凄くあったんでそれはちょっとこだわりました。

本間: まさに東京リージョンがないからHeroku使わないって、ほんとにそういう、僕ですらそういう声を聞いてて、これでHerokuで東京リージョン使えます。しかも無料です。むしろ使わない理由ないですけれどもはい。

永野: 遅いからHeroku使わないって人は、そんな聞いたことを僕はないんですが、イメージですかね。

本間: 僕自身日本リージョン、今使ってないですけど、まったくリージョンの遅延の問題で遅いとかないですけどね。

鈴木: イメージの問題ですね。実際問題、 測ってみると、東京からだと5ms位でPing帰ってくるんですね。で、USだと200ms。っていうか。確かに数字で見ると40倍遅いように見えるんですけど、体感できるわけではないので。

永野: ブラウザにもキャッシュあるし。CDN使ってもいいし、そんなにやりとりを太平洋超えてやってるとは思えないですけどね。

本間: サーバーとかデータが、日本にないので、心配、何となく心配っていう声もたまに聞きますよね。日本にあるから安全かというと、むしろいろんなリージョンまたがった方が安全じゃないかと思いますけどね。

永野: そういう意味でいうと、日本はまだ、規制はそんなに激しくないというか、このデータは国内じゃないとだめよという国もあるので。そういうわけではないけど。

鈴木: 業界によってやっぱりどうしてもというところもありますね。

永野: ガイドライン的な、そうですね。そこれでスタートアップの方が、使いやすくなればいいなって、Herokuを使っていただくことによってHerokuのファンになってもらって、あわよくば、ずっと使い続けていただければ。ぜひセルフりーさんも、ずっと使って下さい。

永野: 先程そのコミュニティーみたいな話もあったと思うんですけど、Herokuの裾野を広げるみたいな形で、これからどんな活動を考えてますか。

本間: 僕はHerokuコミュニティー、実はもう去年、おととしぐらいからですかね、コアメンバーとして入らせてもらってて。当時から思っているのは、私たちと同じようにHerokuでサービスを開発して成功する事例をもっと増やしていきたいなあと個人的には思ってて、だからこそボクココにも、どんなサービス開始したらいいのかそれに対してどんな技術使ったらいいのってことを書いてきたつもりだったんで、そこは引き続きやっていきたいなと思っています。

永野: 僕は営業職なので、そんなに関わらないほうがいいのかなと思いつつ、結局関わってますけど、もっと頻度が多くても良いのかなと思ってますね。

本間: 去年は、結構頑張ってたんですが、今年は5カ月ぶり位なので。今後そうですね、頻度増やしていきたいです。

永野: セッションの募集とか、大々的にやりたいですね。やっぱりこっちの方で製品紹介しても、コミュニティとは違う感じなので、もっとHerokuの仲間たちが情報共有っていうコミュニティになったらいいなと思いますね。

鈴木: ちょっと私。残念ながら参加できなかったですが、今回コラボレーションをテーマにやってて、あれを凄く個人的にはいいと思いました。情報交換もできるし、空気が澱まないというか、そういうところでいいのかな。次回は参加したいなと思うんですけど。コラボレーションして。

本間: そうですね、最近常連組もいるんですけど、新しく入った人もHerokuコミュニティ多くて。それでその今後の方針というか、思ってるのはSalesforceですよね。Heroku Connectって存在で来られた方前回多くて。LTもSalesforce絡めた内容が多くて。私自身はSalesforceもやりますが、Herokuメインではあるんで、その住み分けってところも考えてみたいと思ってます。もちろん、Salesforceダメとかいうつもりはなくて、どういうバランスでいいのかなって、コミュニティとして考えていきたいなとおもってます。

永野: Salesforceのコミュニティは凄いですからね。1週間に一回くらいなんかやってますからね。

本間: 比べ物にならないくらい強いですよね。全国で立ち上げてて。Herokuってまだ東京だけじゃないですか。大阪で一回やったんですけど、まだまだ。Herokuを広めるってことでいえば、Salesforceさんを絡めながらってことは考えてもいいのかなって、最近思います。

永野: コラボレーションですけど、言語のコミュニティとか、技術的なコミュニティとか製品コミュニティとか、呼んでもらいたいなって思いますね。

鈴木: 声かけられるようになりたいですね。Herokuにワンスロット用意しているので、何かしゃべって下さいみたいに言われるようになりたいですね。

本間: 言語のコミュニティとか、Ruby, Pythonでも凄いたくさんあるから、そこにワンセッション話したりとか面白いですよね。

鈴木: GithubとかAuth0とかありますよね。

永野: それ聞いてもらって、ラブコールなんで、呼ばれるといいですね。

本間: 是非連絡お持ちしてます。

永野: はい、いろいろお話し聞かせてもらってどうもありがとうございました。実際こういうCode[ish]みたいな活動も含めて、やっぱりいろいろな方たちにわかってもらうような情報発信はドンドンしていきたいと思います。私たちもボクココだとか、読ませてもらいます。今日はどうもありがとうございました。

本間: ありがとうございました。

Code[ish] JP とは

ゲストを迎えてコーディング・技術・ツール・開発者の日常を探る Heroku の Podcast です。

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永野 智

RVP, Heroku Japan & Korea, Heroku

株式会社セールスフォース・ドットコムでHeroku営業本部を統括しています

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Masami Suzuki

Solution Engineer, Heroku

Solution Engineer at Heroku, is a #Heroku team member contributing to the Heroku blog.

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本間 皇成

CTO, selfree

selfree の CTO としてブラウザ電話システム CallConnect ライブ配信システム wellcast の技術全てを担当

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